▶︎完成していて、価格も手ごろで、すぐ住める。…でもちょっと待って。本当に安心して暮らせるかどうかは、買う前の“見る目”で決まります。

この記事を読むと得られること

  • 建売住宅購入時によくある「見落としポイント」とは何か
  • 契約前にやるべき“最低限の確認リスト”
  • 表面に惑わされず“暮らし目線”で見抜く方法
  • 「安くて便利」が将来的に損になるケースの見分け方

はじめに:「この家、いいかも」の後にすべきこと

あなたが今、建売住宅を検討しているとしましょう。
モデルハウスを見て「ここに住んだら素敵かも…」とイメージが広がったかもしれません。

でも、ちょっと立ち止まってください。

建売住宅は完成している分、“選択”ではなく“判断”が求められる買い物です。

「もう建っているから」
「もう内装も整っているから」
その“完成されてる感”が判断力を鈍らせることがあります。

今回は、そうした油断をなくすために、「購入前に必ず見るべき7つの視点」をお伝えします。

① 表示価格で“住める”と思うのは、思い込みです

「2,980万円(税込)」と聞くと、それがすべてのように見えますが──
実はその金額、「本体だけ」のことが多いんです。

+ 数十万〜100万円以上になる可能性がある追加費用:

  • 火災・地震保険
  • 登記・手続き・ローン関連費用
  • エアコン、カーテンレール、TVアンテナ
  • 外構(駐車場・フェンス・植栽)

「じゃあ、いくらあれば“暮らせる状態”になるんですか?」と聞いて初めて、正確な金額が出てきます。

② モデルハウスは“演出空間”であって“現実”ではない

おしゃれな照明、センスのいい家具、暖かい木目の床。
それらに心を奪われるのは、当然です。

でも実際に手に入るのは、「家具なし・オプションなし・照明最小限」の状態かもしれません。

  • ダウンライト → なし
  • 壁紙 → 白無地のみ
  • キッチン設備 → グレードが異なることも

感情ではなく、仕様書で確認する。
それが冷静な買い物のスタートです。

throw pillows on white couch

③ 工事中を見ていない住宅=“見えていない不安”がある

建売住宅は、建てる前の打ち合わせがありません。
つまり、あなたはこの家の「生い立ち」を一切知らない状態で買うことになります。

  • 雨の日に構造体が濡れていないか
  • 断熱材が抜けていないか
  • 配管や床下がしっかり施工されているか

見えない部分の確認には、**ホームインスペクション(第三者住宅診断)**の活用を強くおすすめします。

④ 間取りが“完成している”からこそ、修正できない

注文住宅なら「この収納増やせますか?」「ここ広げられますか?」が可能です。
でも、建売は完成している分、手直しが基本できません。

よくある後悔例:

  • リビングに収納がない
  • 洗濯機置き場が遠くて動線が不便
  • 子ども部屋にコンセントが足りない

だからこそ、「自分たちの暮らし方」と照らし合わせながら歩くことが不可欠です。

⑤ 安い材料・設備=あとから費用がかかる可能性が高い

建売住宅は“コスト管理の塊”です。
つまり、見えないところでグレードが抑えられていることも珍しくありません。

たとえば:

  • 外壁材 → 10年後に塗装が必要なケースあり
  • 給湯器 → 5〜7年で故障するグレードの場合も
  • 屋根材 → 紫外線に弱く、劣化しやすい

家は「買った瞬間」よりも「住み続けてから」のコストが重要です。

⑥ 住宅性能が“数値化”されていない家は、保険・光熱費が高くなる可能性あり

性能表示や等級ラベルがない場合、その家がどれほど地震に強いか・断熱性があるかは、感覚的な判断しかできません。

  • 耐震等級 → 地震保険が最大50%オフになることも
  • 断熱性能 → 電気代・エアコン効率に影響
  • 劣化対策等級 → 長持ちする家かどうかが分かる

購入前に「この家にはどんな性能評価がありますか?」と確認しておくことが、10年後の家計に効きます。

⑦ 点検口がない家は、トラブル時に“壊すしかない”

水漏れ、床下配管、天井からの結露など、家には**「もしものとき」の確認ルート**が必要です。

  • 床下点検口
  • 天井裏へのアクセス
  • 配線や給排水の確認口

これがないと、「じゃあ壁はがしますね」と言われる未来が待っています。

「この家、どこから点検できるようになっていますか?」と遠慮なく聞いて大丈夫です。

まとめ:「すぐ住めるから決める」は、正しいとは限らない

建売住宅は、わかりやすくて、手頃で、すぐ手に入る。
けれど、「分かりやすさの中に何が省略されているか?」に気づくことが、後悔を防ぐ最大の武器になります。

大切なのは──
家を“買う人”ではなく、“暮らす人”として選ぶ視点を持つこと。「今すぐ買えるから」ではなく、「長く快適に暮らせるか」で判断する。
その一歩が、未来のあなたの安心を守ります。

モデルハウス見学予約の
4つのメリット

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待ち時間なくスムーズに見学できるので、貴重な時間を有効活用できます。家族との大切な週末を有意義に過ごせます。

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