この記事を読めば分かること
- 二世帯住宅にかかる費用の目安(共有型〜分離型まで)
- 土地の有無による総費用の違い
- 間取りがもたらす“暮らしの距離感”と“費用のギャップ”
- コストを抑えるための具体的な設計ポイント
- 「こうしておけばよかった」とならないための考え方
はじめに ― 家づくりは、人生の“再設計”だった
「お父さん、うちに来て一緒に住もうよ」
妻のその一言に、正直ぼくは戸惑った。
親と暮らす?
気は合う方だ。でも、毎日ずっと一緒って…大丈夫だろうか?
部屋は?ごはんは?お風呂のタイミングは?
ただ、心配と同じくらい「安心」があった。
子どもたちの成長を見守ってもらえること。
老いゆく親をそばで支えられること。
そして、考え始めた。
「家族の未来が心地よく重なり合う空間」って、どんな形だろう?
そこにかかる費用は?設計の工夫は?
この記録は、そんな僕たち家族の“家づくり”のリアルです。

第1章|「土地があるか、ないか」…それだけで1,500万円変わる現実
ぼくたちは最初、土地も家もゼロからのスタートだった。
住宅展示場でモデルハウスに心を奪われたあと、不動産会社で初めて見た金額に、正直引いた。
「土地、これだけで2,400万円です」
「え…家、建てる前ですよね?」
【土地なしの場合の総費用イメージ】
- 土地代:2,000〜3,500万円
- 建物代(二世帯用):3,000〜5,000万円
→ 合計:5,000〜8,500万円
一方、義父の友人家族は、祖父の代からの土地を活用。
建築費だけで4,000万円ほどに抑えられたという。
【土地ありの場合の費用イメージ】
- 建物のみ:2,800〜4,800万円
「土地があるだけで、家族の将来設計がこんなに楽になるのか」
僕は本気でうらやましく思った。
第2章|3つの間取りタイプで“費用と暮らし”はどう変わるか?
同居と言っても、住み方はいろいろ。
ハウスメーカーで提案された3つの間取りは、どれも費用も暮らしも違っていた。
■ タイプ1|完全共有型:暮らしも心も“ひとつ屋根の下”
キッチンも風呂も、1つずつ。文字通り「一緒に暮らす」形。
費用目安:2,500〜3,300万円(建物)
特徴:
- 建築面積が小さく、費用もコンパクト
- 食事や生活が交差しやすく、絆は深まりやすい
注意点:
- プライベートを確保しにくく、世帯間のストレスも起きやすい
■ タイプ2|一部共有型:ふれあいと自由のバランス型
玄関は共用、キッチン・リビングは別。水回りは上下で重ねる形。
費用目安:3,300〜4,200万円(建物)
特徴:
- 程よい距離感と生活の自由を両立できる
- 生活リズムが違っても問題になりにくい
注意点:
- 配慮が必要な共有スペース(玄関・階段)
■ タイプ3|完全分離型:2つの家が“背中合わせに”共存
世帯ごとにすべてが分かれた構造。いわば“縦に並ぶ2軒の家”。
費用目安:3,800〜5,500万円(建物)
特徴:
- 完全なプライバシーを確保
- 将来的に片方を賃貸に回す選択肢も
注意点:
- 建築費が最も高く、広い土地が必要になる
第3章|プロが教えてくれた「建築費を抑える5つの工夫」
設計士さんに言われた「もったいない費用」にはハッとした。
① 水回りを上下で揃える
→ 配管が短く、工事費が20〜50万円節約に
② 凹凸の少ない外観デザインに
→ 直線で構成すれば材料も労力も減る
③ 和室や客間を“見直す”
→ 実際に使う部屋だけに絞って床面積を節約
④ キッチンや浴槽のグレード調整
→ 標準仕様でも機能は十分。差額で100万以上の違いが出ることも
⑤ 外構は“あとから整える”選択
→ 最初から完璧にしないことで初期費用を抑える
第4章|家族の“気配”が心地いいか、邪魔になるかは、設計次第
暮らし始めてからわかったのは、家って「音」と「タイミング」の連続なんだということ。
玄関の開閉音。夜中のトイレ。早朝の洗濯機。
それがストレスになるか、ほほえましく感じるかは、「設計次第」。
たとえば、階段の場所をずらす。
寝室とLDKを階で分ける。
それだけで“気配の交差”をコントロールできる。
二世帯住宅は、「家族の物理的距離」と「精神的距離」の両方を設計することなんだと、僕は知った。
まとめ:一緒に住むとは、「ずっと近くにいる」ではなく「ずっと心地よくいられる」こと
「同居=一緒にいればいい」
ではなかった。
一緒に暮らしてよかったと心から思えるのは、
お互いの違いを知った上で、ちょうどいい距離感を保てているからだ。あなたにとって理想の二世帯住宅は、費用だけで決めるものではない。
そこに「家族の未来像」が重なっているかどうか――
それが、本当に大切な基準だ。
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